俺と妻のほのぼの激闘日記 関東編

一緒になることを決めたは良いが、相変わらずの遠距離が続いていた。

しかも、彼女のお父さんは俺と学年が2つ(生年月日では一年とちょっと)しか違わない。

当然、お父さんは大反対。

一般的に考えたら、そりゃそうだよ。

 

そして、彼女の家族は仲がいい。

彼女にはひとつ年上のお姉さんが居る。既に結婚して家を出ているのだが、実家の近くに住んでることもあり、いつも行ったり来たりしている。

彼女も呼び出されて、家族で飲みに行ったりカラオケ行ったり、何かあると姉夫婦も一緒にお食事会とかやってる。

そんな中にお父さんと殆んど歳が変わらないオジサンが入ることは至難の技。

 

だから、俺たち二人は一生懸命に打開策を考えた。

どうしたら、何をしたら、どんな考え方なら、彼女の家族は俺を受け入れてくれるかってことを。

そんなことを一生懸命考えながら、それも共同作業だと思って前向きに考えながら二人の付き合いは続いていった。

 

そこで俺たちは、先ずはお姉さん攻略作戦を考え実行に移した。

所謂切り崩し作戦である。お姉さんの次は義兄となる旦那さん(義兄と言っても当然俺よりかなり年下)を攻略することにした。

彼女に段取りを任せて、俺が千葉県から逢いに行ったタイミングで三人でカラオケに行くことにした。

カラオケが不得意な俺はちょっと焦ったが、ここは頑張りどころだと思って、熱唱した。

昼間のフリータイムを利用したので、長い間熱唱したのである。

 

ここで、ちょっと脇道にそれるが、彼女はカラオケが抜群に上手い。

英語の歌でも発音がものすごく綺麗で本当に上手い。

だから当然、小学生の頃から音楽の授業では何でも独唱されてたらしい。

初めてのデートのときに二人でカラオケに行ったのだが、後から聞いた話では、俺の歌を聞いて心の中で大爆笑していたらしい。

まぁそうだろうよ。

しかし、それから彼女による俺のカラオケ大特訓が始まったのである。

今回のカラオケは、特定の楽曲でその特訓の成果が出てきた頃だった。

 

ここで、彼女のお姉さんのカラオケだが、俺はビックリした。

音程正確、抑揚バッチリ、とにかく超絶(この言い方古い?)上手いのだ。

以前、彼女が「うちが家族で一番歌が下手」

と言っていたが、謙遜しすぎと思って聞き流してたら。

恐るべき歌唱力を持った家族だと実感した。

 

三人でのカラオケ自体は楽しく終わり、お姉さんは俺の人となりもちゃんと見てくれて、「いい人」って言葉をもらったらしい。

そんなこんなで、俺たちは作戦を完遂したのであった。

 

(次回に続く)

俺と妻のほのぼの激闘日記 妻の小ネタ編ーその3ー

妻は仕事の時は、鬼に変わる。
コンビニでアルバイトをしている妻は、兎に角厳しい。
だけど、お客様の前では、決してミスをした人を怒らない。他のお客様にご迷惑がかかるからだ。いつもの愛想の良さと愛嬌が加わった妻は、お客様を分け隔てることなく対応していく。妻担当のレジには列が出来るほど…。
対応が迅速、的確にこなす。上司から新人の教育を頼まれることが多い。他の人達は、教えてもあの子は出来が悪いから、という理由で嫌がる新人相手でも、妻は寄り添いながら、時に鬼のように厳しく、仕事が終われば優しく接しながら、教育しているらしい。
妻曰く、「私もほんまに出来が悪くて最低最悪やった(°▽°)新人を教えても、すぐやめられたりもするから、時間の無駄!と考える人が殆んど。でも、見捨てるのは簡単な事やけど、教えていく事によって、自分も復習ができてるし、成長していく。それに、私は初アルバイトで直ぐやめたら、どこで勤めても続かない!と歯をくいしばったし、仕事は自分で探すもの!先輩方の良い応用技を見て盗む!悪いところは反面教師にする!どんだけ出来の悪い新人が来ても、私より出来が悪いヤツはそういない!絶対できるし、楽しんで働いて欲しい!新人だろうが制服を着たら、お客様からしたらそんなん関係なくプロ!だから教育も手は抜かない。それに、自分も仕事は手を抜かない!ミスをしたからと言って怒鳴ったりとかはしない。こんこんと教える。それこそ、クイズにしたりとか(笑)その辺は遊びながら(笑)教え方、接し方次第で、人の成長していくスピードは変わる。怒られてのびるタイプなのか、誉めてのびるタイプなのか、または違うタイプなのか!?みたいな感じで、その人にあったものを探す!これまでに私が今まで育てきれなかった新人たちはいないのだょ😎」と、不適に笑って話してくれたことがあった。


世の中のビジネスマン、ビジネスウーマン諸君よ、この姿勢を心掛けて!俺には出来ないが…。

俺と妻のほのぼの激闘日記 妻の小ネタ編ーその2ー

妻は初対面の人を含めどんな人に会っても常に人当たりがよく、いつもニコニコ笑顔や微笑んでいる。
ただ、夫婦二人の時に豹変する。
妻が唯一、俺にだけ見せてくれる一面だ。

会った人のことでストレスが溜まったら、突進してきたり噛みついたりする。
嬉しいけど痛いの…。

俺と妻のほのぼの激闘日記 妻の小ネタ編ーその1ー

今回は少し小休止して、小ネタを少し。

 

妻は言う、トイレに行く前に「ぶりぶり左衛門に変わるぞ!」と。左衛門って男の名前だから、男には変わらないで欲しいと思う。

 

 

俺と妻のほのぼの激闘日記 やらかした編

順調に交際していた時期、少しでも彼女の側に居たい俺は関西への転勤願いを出していた。

でもそう簡単に転勤できない俺は、相変わらず仕事帰りに行きつけの焼き鳥屋さんや居酒屋さんで独り飲みの日々。

 

そんなとき、居酒屋の店員さんといい仲になってしました。酔った勢いとは言え、彼女ラブの俺には言い訳の出来ない最低な行為だった。

彼女はかなり落ち込んだ。俺は心から後悔した。

だが、この一件があってから、2人の関係に微妙な溝が出来てしまった。

それでもお互いがお互いを必要とし、愛し合う気持ちに変わりがなかったから、そのまま交際は続き俺は溝を埋めようと前よりも必死に彼女に尽くし懺悔する日々を送った。

彼女も自分の気持ちに向き合い、自分で納得出来る結論を出そうと必死だった。

 

微妙な溝が出来たままも俺たちの交際は続いていった。

その間、何度もぶつかり合った。

彼女はモテる。俺は心配と嫉妬から細かく聞いてしまう。彼女は俺のやらかした件を持ち出す。俺は何も言えなくなる。お願いしても聞いてもらえない。

そんな具合で、何度も別れ話が出た。

でも、冷却期間を置くと、やっぱりお互い他の相手は考えられない。

そんな関係が結構長い間続いていった。

これ以上詳しくは語らないけど、普通のカップルならとっくに別れていただろうなぁって状況を何度も何度も乗り越えた。

 

そんなときに、一緒になれば必ず上手くいくと確信していた俺は、彼女にプロポーズした。

場所は彼女の部屋、ひざまついてのプロポーズ!

喜んでくれた。相変わらず笑顔が可愛かった。

喜んでくれたは良いが、居酒屋さんで友人の前でもプロポーズを要求された。

俺は2度目のひざまついてのプロポーズ!

恥ずかしかった。でもやっぱり笑顔が可愛かった。

やっと全てを乗り越えた!

 

そして、俺の転勤が決まった。

九州から関西を通り越して関東への転勤…。

俺は千葉県に住むことになったのである。

 

(次回に続く)

俺と妻のほのぼの激闘日記 交際編

交際を始めた俺たちは、益々頻繁に連絡を取り合うようになっていた。

 

正式に離婚が成立したとき

「何も思い出せない。○○との楽しかった想い出もあるはずなのに何も思い出せない。」

と言って泣くじゃくりながら電話で話してた。

俺は一生懸命慰めたよ。

慰めながら、俺は『喘息持ちなのに大丈夫かなぁ』という思いの方が心配だった。

 

離婚後、一人暮らしを始めるようになった彼女は、とにかくお金がなかった。(今もだけど)

小型冷蔵庫付きのワンルームの部屋を借りたは良いが、あとは布団だけの状態。

小さいテレビやテーブルを実家からもらい、レンジや炊飯器を姉夫婦から買ってもらってた。

細々としたものはお友達からもらったりプレゼントされてたなぁ。

あっ、当時は俺のことは実家には内緒。

俺は、洗濯機やその他の足りないものを送って、なんとか新しい生活が始まった。

 

当時は俺もそんなにお金がなかったので、九州から逢いに行けるのは月に一度くらい。

無理やり出張を作って逢いに行ったりもしてた。

ほんと、慎ましいけど逢えるときに一生懸命楽しく過ごすことが出来た素敵な日々。

正しく二人ともお花畑状態。

どこにも出かけない日も沢山あった。

ただただ、一緒に居るだけで良かった。

 

と言っても、大阪を知らない俺のために、人に気を遣いすぎる彼女はあちこち案内してくれた。

最初は、そう難波(なんば)!

夏の暑い時期、やたらと大きななんばのアーケード。

そこを歩いてたら彼女が突然倒れた。

手を繋いでから直ぐに起き上がったけど、熱中症的な症状。

よくよく話を聞くと、熱が身体に籠りやすい体質って診断を受けてたらしい。

早く言えよ!って思ったけど、優しい俺はとにかく心配して、もう夏に歩き回って負担をかけるのは止めようと思った。

けど、教訓は生かされず、次の年の夏は、京都の街中で同じように道端で倒れてた彼女がいた…。

 

なんばには何度も行った。豚まんやたこ焼き、その他のコスパ最高のご飯屋さんや昼飲み処。

2人ともお酒が好きなので昼飲みはしょっちゅう。

ほろ酔い気分で昼間にデートすると楽しさ倍増って感じでお勧めします。

通天閣のある新世界とか阪神尼崎の商店街とか梅田とか、本当に昼飲み出来る場所が多かった。

 

そこで、本場の味を知ったのが「どてやき」「串カツ」「たこ焼き」「お好み焼き」「豚まん」などの一般的にいうB級グルメ

もう慣れたけど、初めて食べたときは本当に美味しかった!

 

でもね、一番美味しいのはやっぱり彼女の手料理なんだよな!

里芋の煮っころがし、きんぴらごぼう、だし巻き玉子、ハンバーグ、おでん、茶碗蒸しとか挙げたらキリがないけど、最高なのは自家製チャーシューとお好み焼き!

料理が嫌いなくせに、いざ作るとどれも旨い!

しかも、全てが目分量で作ってく姿を見たときに、才能あるのに勿体ないって思ったもんだ。

 

あとは、当時俺が住んでた博多にも何度も来てくれた。

俺の行きつけのお店に連れていって『俺には、こんな可愛い彼女が居るんだ!』って密かに自慢してた。

勿論、口には出さないが、自慢してた。

 

俺の行きつけの店以外に、博多では屋台やラーメン屋さんやもつ鍋屋さんとかによく行った。

そこで、本場のもつ鍋の味を知った彼女は感動してがっついてた。

驚いてたのが、初めて博多に来たときの初めての食事で、水炊きを見たときだなぁ。

関西で水炊きは、ただの水だから白濁の旨味たっぷりのスープを見たときは『何これ!?』って感じになってた。

 

そんなこんなで、なかなか逢えないけど逢えたときは美味しいもの食べて、美味しいお酒を飲んで、下手だけど好きな歌唄って、楽しく2人で過ごしてた。

 

あっそうそう、俺に独り飲みを教えてくれたのは彼女!

一人ではファミレスにも入れない俺に

「色んな人と話せるから独り飲み楽しいと思うよ。」

と言って、勧めてくれた。

最初の飛び込んだのは、当時住んでいた賃貸マンションの一階にある個人経営の居酒屋さん。

彼女と電話しながら、飛び込んだ。

「マンションの一階に居酒屋さんがあるんだけど、ここに飛び込んで見ようかなぁ」

「入っちゃえ!」

「でも勇気が出ない…。」

「取り敢えずお店の前に行こう!」

「分かった。ん?お店のドアは中が見えない感じの普通のドアなんだけど…『勇気を出して開けてみてください。』って書いてあるぞ(笑)」

「君のことだ!、さぁ行ってこい!」

と言う感じで、俺は独り飲みデビューしたのであった。

 

 

(次回に続く)